第35回青少年サイパン島戦没者慰霊法要文化交流使節団派遣について
青少年派遣事業内容及び目的
社団法人三宝莚国際交流協会は、今夏も35回目のサイパン島戦没者の慰霊と、現地の子供達との文化交流を目的とした青少年使節団を派遣いたします。参加者は、小学生(高学年)、中学生、高校生を対象に公募いたします。
過去34年間に亘り、1,317名におよぶ青少年をサイパン島へ派遣し、日本とサイパン島の青少年による、友好の輪を広げてまいりました。
また、本年2月には、見たことのない雪を見せてあげよう、大きなお風呂にも入れてあげよう、そして、日本の風土、経済、文化など少しでも肌で感じてもらえたらと、サイパン島の青少年16名を、昨年につづき30回目の招待を実施いたし、スキーをしたり、動物園や工場の見学、信州善光寺の参拝、長野市で一般家庭へのホームステー、また長野市立城山小学校訪問や京都市の市長表敬訪問と、とにかくいろんな体験を重ねて一層の友好親善を深めました。
私共、社団法人三宝莚国際交流協会が、サイパン島へ青少年を派遣する目的は、いま『物があるのがあたりまえ』と思い込んで、毎日贅沢三昧の生活に慣れきった日本の子供達に、父や母の、多大な犠牲のもとに今日平和すぎる日本があり、その中で生活のできる有り難さを知らしめ、全く戦争を知らない子供達に、その命の大切さを知って貰い、サイパン島に眠る戦争犠牲者の慰霊法要を執行し、異文化のサイパン島での生活体験によって、恵まれすぎている現代を見直す機会を与え、そのことによって親に感謝の念を持ち、これからの人生を歩む立志を見出すことの実践になればと願っております。
派遣した青少年達は、サイパン市役所が用意してくれる宿泊場所を借りて、班単位で行動し、団体活動いたします。毎年、北マリアナ州知事やサイパン市長主催によるチャモロスタイルでのパーティーの御招待もあり、また、散華をバンザイ岬や、スーイサイド岬で散じ法要を実施し、参加者全員で慰霊します。最後の夜に毎回持参している500個程の灯篭を海へ精霊流しをして、戦没者に対し物資に恵まれた、有り難い現代の社会に身を置いていることに感謝し戦没者の英霊を慰めます。
2名単位でホームステーを行い現地の人の家族生活を体験してもらいます。日本の子供達は、現地の子供達と自由に交流でき、参加した子供達は、自分の知っている限りの英語の単語を並べ、その中の一つでも通じると、英語が通じたと手をたたいて喜んでいる、その子供達が『もっと英語がわかったらどんなに楽しいだろうな』と思う体験から、帰国後英語を積極的に学ぶようになった子供達がたくさんいます。
以上のような目的を持った行事でございます。
社団法人三宝莚国際交流協会 理事長 栢木寛照
2013年4月30日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |